信仰がなくては、悪意に勝つことは出来ない

アイドルと音楽と演劇が好きな人の闇鍋ブログ

2.5次元舞台を初めて観に行った話 〜ちょっと待ってよ突然のA3!〜

先日、軽い事故が起きまして。
私が名義を貸してたA3!オタクな友人グループ3人組のうちの1人がインフルになりまして、チケットが余ると。
何が起きたか。満面の笑みで友人は言いました。

「ねぇねぇ、舞台に見に行こうよ!!」

私多分この一言、一生忘れない(笑)
という訳で5日前に急遽決定しまして、行ってきました。
『MANKAI STAGE A3! AUTUMN&WINTER 2019』2月4日夜公演!!

エーステで2.5次元舞台初現場なんてなんて贅沢な…と思ったし、TLのみなさんにも同じようなことを言われました。そしてみなさん「死んでこい!」と背中を押してくれました。ありがとうございました、無事死んできました。


えーっと、このままいくとレポになる感じですがレポじゃないです(笑)
2.5次元舞台を初めて生で見たオタクのカルチャーショックだった話をつらつら書いていこうかなぁと思います。
根がドルオタなのでジャニオタとハロオタの比喩が多いと思いますがご了承ください。


最初にびっくりしたのは会場の雰囲気。

ピリピリしてるの…ここほんとに舞台??ってレベルのピリピリ感。止まらないツイートと手足の震え。
近いのはジャニーズJrのライブだと思うんですけどそれよりもっとピリピリしてたというか、なんかみんな殺気立っててびっくりしました…。
なぜ故?グッズのため??

あとカルチャーショックだったのはトレーディングブースがあったこと。
それ用に部屋が用意されてて内心ハロプロかよ!?!?!?って大絶叫してました。

あ、あと友人から何枚か植ちゃんと荒牧くんの写真を頂きました。
友人達いわく、推しは推してる人のところへ行くべき!!とのことで。本当にありがとう…。私は怖くてパンフしか買いませんでした。

現場の雰囲気的には全体的にアイドルっぽいかなぁと。
オタクの年齢層と服装はJr担とほぼ一緒だったように感じました。
それこそ、集合した時に友達がイケイケなタイプのジャニオタみたいな格好してて、内心マジ!?って思ったんですよ。そしたら会場行ったら全然浮いてなくてなるほど…って気分。

そういえばこの間、とある舞台を見に行った時にもジャニオタみたいな格好した人いたなぁと。
私のお目当ては違ったんですけど、1人2.5次元俳優にカテゴライズされる子が出演してたんですよ。なんとなくその子のオタクかなぁ?とは思ったんだけど、その時点でなんとなく察していればよかった…。
別にジャニオタしてる時からジーパンで現場に行く野郎なので、知ってたところで特にそれに合わせるとかはしないんですけどね。ただ、心の準備の話?(笑)


作品自体も、たくさん驚いたし色々考えさせられました。

初めて見るジャンルの舞台だから当たり前なのかもしれないけれど、違和感を感じるというか、見たことないものがたくさんあって、ずーっと、ん?ん??って首傾げながら見てた感じでした。

ずーっとキャストオタしかしたことがなくて、今回もそうだけど観に行く演目は大体人を観に行っているから、そういうオタクとしては、それが2.5次元の特性だとはわかっているけど、役者そのものが全然見えないっていうのはすごく違和感があったし、不安になったというか、私は本当にこの人を見に来てるんだよね?って何度も双眼鏡を覗きながら思いました。でも、これが2.5の役者としては正解なのかな?とも思ったり。


話逸れるんですけど、私の友人で初期からゲームの刀剣乱舞をしていた2次オタが居まして。そのオタクが三日月宗近を見てステが嫌いになったって言っていたのを聞いた時にものすごくびっくりして。
映画出演8振り配布しますよ〜に誘われて私もゲームを始めたんですが(チョロい)、ゲームを始めてからなんとなく言いたいことが分かりました。
確かにゲームの三日月宗近とはなんか少し違うんですよね。ゲームの三日月宗近からはもっと温度が低くてクールなような、そんな印象を受けました。

じゃあステ本丸の三日月宗近がゲームのままで良かったかってそうじゃなくて。
あの話が進むためには鈴木拡樹さんが演じる三日月宗近は必要不可欠だったと思うし、あの本丸の三日月宗近はあれが正解だと思うんです、私は。

悲伝のドキュメンタリーでも言われていたけど、鈴木拡樹さんはキャラクターから自分の表現に落とし込むのがものすごく上手い人。
でも、あくまで忠実な2次元の実写化を求めるオタクからはそれさえも許されないんだなぁと。


先日ニコ生で末満健一さんが、役は具象画ではなく抽象画なんて話をしていたのですが、2.5次元作品の役が抽象画な訳がないんですよね。
作品にもよるけれど、そのキャラクターがどういう声なのか、どういう話し方なのか、どういう仕草なのか。その殆どに正解が存在して、それを忠実に再現することが求められる。言ってしまえば役者の個性は無くていい。

え、じゃあキャストなんて誰でもいいじゃん!!って思ったんですが、その話を2次元と2.5次元を行き来している友人にしたところ、誰でもいいんだよってバッサリ言いきられました。

抽象画って表現を借りるならば、私は好きな役者が抽象画を具現化して演じるために役者自身が塗り足す色が好きで、そこを役ではなく役者本人を垣間見る瞬間が好きなのかなと。
でもそんなの2.5次元作品に求めるのはお話にならねぇ!!って感じなんだろうなぁと思った次第です。


少し似るけど、ストーリー自体もそうだったのかなと。
そもそも、これも2.5次元の性質だと思うんだけど、かなり原作ファンに寄っていくじゃないですか。だから、割と原作知ってる前提で進んでたのかなぁと感じることがありました。
というのも、ストーリー展開が結構唐突なように感じまして。

(ここから軽くですがネタバレがあります)

秋組はポートレイト、冬組は寮の七不思議(だっけ)を軸に話が進むけど、何というか、元々流れではなかったぶつ切りの物を無理矢理繋げてる感を感じてしまって。
展開が早いし、引っかかる発言があっても次のブロックに突入しちゃうとリセットされたかのように話が進んでいく感じ。
特に、私が気をつけて見てるからもあるとは思うけど、密くんの発言に首を傾げることが多くて。何度も彼が引っかかっていた3人やぶっ倒れた密くんが口走った許されないことをした(ニュアンス)って発言があって、そこから劇中劇でのキャラクター自身のセリフって劇中劇以前のものを受けてることが多い印象だったから密くんもそうだと思ってたら、ここに居ていいのかなみたいなことを言っててちょっと待ってくれお前そんなこと言ってたか???と盛大に首を傾げました。

1番密くんはミステリアスな感じにして引っ張ってたから、いつ回収されるんだこれは…??ってワクワクしてたら斜め上にぶっ飛ばされてびっくりしました。
原作を知ってる人はこの先の展開や、描かれてない部分もわかってるから分かるのかもしれないけれど、原作知らない人もいるんだからそういう人達に向けた匂わせは必要では??と思います。結局なんやねん3人って。もしいつか片付けるなら、せめていつ片付けるのかなんとなく匂わせる程度でいいので教えてください。

この話を宝塚オタクに愚痴ったところ、それ2.5が悪いんじゃなくて脚本家の問題では??と言われてハッとしたんですが。
じゃあなんでそんな脚本家のままシリーズ展開決まりまくってるねん、と思ったんですが、これもしかして原作知ってるとぶつ切りでも楽しめるのかな?と思いまして。

私も何度か経験がありますが、原作を知っていると下手に実写化用に1つの作品になるように改編されたものよりも、ぶつ切りでいいから1部分を忠実に実写化されているのが繋がっているものを見る方が楽しいんですよね。
ただ、それの弊害としては原作を知らない人からすると展開が早くてストーリーについていけなくなる。
だから映画なんかだと改編されちゃうことの方が多いけど、2.5次元作品は作品のオタクが多く見に来る作品で。それこそ、私を誘ってくれた友人達も2.5次元の知識はほとんどないゲームA3!のオタクだし。
だからきっと、これもさっきの話と一緒で、 2.5次元作品に原作を知らない人にもわかりやすくて面白いストーリーを求めるのはお話にならねぇ!!って感じなんだろうなぁと。

ただ、これが2作目っていうのもあるとは思うんですが。
実際、刀剣乱舞も虚伝は不動行光に本丸を案内するシーンがあり、私みたいに原作ゲームを何も知らないオタクにも優しい設計になってましたが、それ以降はいちいち説明してくれたりしないんですよね。そんなん毎回やってたらめんどくさいったらありゃしないし、わかってる人は既視感!!ってなるだろうし。
だから2作目から見てるのが悪いのかなぁとは少し思いました。初演知らないのでなんともですが。


ここまでの内容を総括して思うのは、やっぱり私2.5次元舞台のオタク向いてないのでは??ってこと。
まぁでも染谷俊之さんは最近声優さんのお仕事が多いし、舞台出ても.5じゃないことが多いし、三津谷亮さんに関してはそもそも出てはいるけど、2.5次元俳優にカテゴライズされるのか怪しいですからね。最近ブームの納谷健さんだって劇団Patchだから定期的にストプレやってくれるし。
これ、別に困らないんじゃね??っていう。

でも、A3!って大きな作品で、いろんな違和感を覚えて改めていろんなことを考え直せたり、知れたりしただけで、今回観に行った価値は充分あったのかなと思います。
それに、エーステは私がこの界隈に足を踏み入れて、顔合わせからずーっとキャストSNSを追いかけた初めての作品なので、その作品の完成したものを見に行けたのはすごく楽しかったです。



えーっと、真面目な事書き終わったのでただただお目当ての皆さんがよかったって話をしますと。

まず、荒牧慶彦さん。
めちゃくちゃ顔がいい。端正なお顔立ちすぎる。
観劇しに行った日の午前中に刀剣乱舞見てたのもあって、双眼鏡覗く度に知ってる顔が見えて、やばい、同じ空間にいる…って何度もパニクりました。
役柄的にも柔らかくて、真面目で、なんかもうめちゃくちゃかわいい。
特に猫のぬいぐるみを抱きしめるのがずるいofずるい。
あと劇中劇が…!!!
イケメンに天使の羽(物理)はずるいわー!!と思いながら見てました。なにあれ可愛いがすぎるでしょうよ!!!!!
最後死んじゃうのがほんと…(号泣)
見たあとにポスターの『ずっと見守っていたかった。…ただ、それだけで良かった。』がめちゃくちゃ染みて…。これ見て家で泣きそうになりました。切ない話だった…。
声の出した方がりっちゃんっぽいかなぁ?と思いながら見てました、りっちゃんなまっきー好きだから嬉しかったし、何度か叫ぶところに山姥切国広みを感じでオタクは無事死亡しました。

次!植田圭輔さん。
荒牧くんと植ちゃんに優先順位なんかつけられないよぉ…って開演前はほざいてたくせに始まったら植ちゃんロックオンで、オタク自分に素直なことが大変よくわかりました。
冬組が横並びになると植ちゃんちっこいんですよ…かわいい…。
ずーっとねむねむしてたり、膝枕されたり、マシュマロむぐむぐしたり。オタクへの福利厚生が凄くないですか???みんな好きでしょこんなの???好きな俳優が口いっぱいにマシュマロ詰め込んだ状態で踊ってたら誰でも死ぬでしょ…。
重たい前髪もあって顔がよく見えなかったんだけど、歌う時の表情はどうしてもその人の癖が出るから、ソロ曲歌ってるの見てあ、植田圭輔さんだ…!!って改めて気づいてしまって震えました。荒牧くんみたいに双眼鏡覗けばそこに美しい顔面が!!!って状態じゃなかったからこそ、垣間見えた植田圭輔さんが刺さるのなんの。
個人的には、密くんが演技でスイッチが入った時の演技が、割と植田圭輔さん本人寄りだった気がして面白かったです。どういうイメージの結果そこに着地したのか聞いてみたい。劇中劇もっと欲しいなって思いました。
それとダンスの癖がいつもと違ったような気がしたんですよ、すこし密に寄せてるような気がして震えてました。気のせいかな。
あと、ね!カテコの客降りの時に植ちゃんが割と近くに来てくれたんですよ!!!
端正なお顔が肉眼で確認出来る距離でオタクは無事死亡しました。連番によかったね!!って言ってもらえましたよかったです。


散々ぶーすか言いましたが、密くんの記憶の続きが気になるので冬組単独公演割と気になっていたり。
私の本拠地の友人がめでたく荒牧慶彦さんのオタクデビューしたので、一緒に行けたらいいなぁと心のどこかで思っていたりはします。あっちが連番してくれるかは知らん。
単独は2幕丸々劇中劇にならないかなぁ、とか言っておきます。もっと植ちゃんが演じる密くんが演じる役を見てみたい。


こんなに大きくて人気のある作品で、2.5の現場の雰囲気とかいろはを知れて初心者にはとーってもいいお勉強になりました!!
誘ってくれた友人に感謝感謝です。

そして!!荒牧慶彦さんと植田圭輔さんに会うなんて無理です…助けて…ってTwitterでわなわなしていた私の相手をしてくれたフォロワーの皆様、本当にありがとうございました、助かりました(笑)
ご挨拶させて頂けた方もいて、本当に楽しかったです。幕間にお会いしたのもあってやばい…すごい…しか言えませんでしたが(笑)
またなにか現場被った時にはよろしくお願いします。


次の2.5の現場は、舞台刀剣乱舞!!
と言わせてください!!!
チケットが取れますように!!!!!




A3!に出会えて良かったです。