信仰がなくては、悪意に勝つことは出来ない

アイドルと音楽と演劇が好きな人の闇鍋ブログ

我ながらエモいなって思った話

 自分、自語りブログいいっすか?()
 この段階でうわって思った方は是非ブラウザバックしてもろて……大半の人がしそうだな。まぁ、いいか。

 早乙女太一さんに出会って、今年で7年目になる。
 出会ったきっかけは髑髏城の七人だった。花鳥風月で花にハマった友人がそのまま鳥を見て、早乙女太一!!と大騒ぎし始めたのがきっかけだった、と思う。正直友人がハマった順番は覚えてないので、間違ってたらごめんな、友人。
 とはいえ、勧められてすぐハマった訳ではなくて、とにかくいいんだって!と言われ続けていたのを聞き流してる期間があったのだが。
 友達にワカドクロの円盤を押し付けられて、蘭兵衛さんんん!!とはなってはいたのだが、キャストを推すところまでは行かなかった。
 そんな状況から決定打になったのは、修学旅行先の京都の大部屋で見ていたVS嵐だった。丁度月の宣伝でキャストがゲストで出ていて、夕飯のすき焼きを食べながらそれを見ていた。その日の特別コーナーで、足元を隠してお盆の上に立っている俳優と自分で回っている俳優を当てるクイズがあって、それを見ていた時だった。答え合わせがあって、足元の目隠しが外されて、役者がその場でゆっくりと回り始めて、その時の足元を見た時に所作の綺麗さに圧倒された。同室のあまり仲がいい訳ではない陽キャに、食事そっちのけでテレビ見てるなんて子供みたいだよね、と真っ向から悪口を言われたのでよく覚えている。それくらい私はテレビの向こう側に夢中だった。人は何をきっかけにハマるか分からないね……。何が恐ろしいって結構前のことをしっかり覚えてる自分が怖い。
 初めて太一さんを見に行ったのはその年の上弦だった。チケットをクリスマスプレゼントに!!と親に懇願して、クリスマスイブの日に入った。たった1度だけ。電車が遅延してて死ぬ気で走った記憶しか無い。
 当時中学3年生の私にはステアラも新感線も、何より生の早乙女太一さんが衝撃的すぎた。芝居、殺陣、身体の使い方、何もかもが新鮮で衝撃的だった。正直中学生の頃に見た芝居なんて殆ど覚えてないけれど、上弦だけはすごくよく覚えているから不思議だなと思う。

 太一さんにハマった時に所謂沼落ちブログ的なものを書いたのだが(恥ずかしいのでリンクは貼りません、ここにあるので見たい方は遡っていただいて)、今確認したら大体同じようなことが書いてあって驚いた。案外ちゃんと覚えてるもんなんだな。

 私にとって太一さんは色々なものを見せてくれた人だった。舞台、映画、ドラマ、そして大衆演劇。当時ジャニオタをしていた私にとって、そのどれもが新しくて、新鮮で、衝撃的だった。
 特に大衆演劇、劇団朱雀は私にとって全く新しいものだった。私が初めて朱雀を見たのは復活公演だった。これも1度だけ、今度は貯めていたお年玉とお小遣いでなんとか観劇した。高2の冬の話だ。それまでの私にとって劇団朱雀は1度は見たいと心の底から願っていたもので、けれどもう叶わないのだろうとどこかで諦めていたものだった。早乙女太一さんの結晶のようなものだと、勝手に夢見ていた。それを自分が見ることが出来る。夢のようだと思った。
 あの日のことも、何故かよく覚えている。一般でギリギリ取った最後列から見た、圧倒的なエンターテイメント。今で触れたことがなかったそれは何もかもが衝撃で、興奮のまま帰路についたのをよく覚えている。というか今見てもあのFireBirdは衝撃的なので、あんなもん見て正気でいられる訳が無いんだよな。

 そこから月日は流れて2023年。劇団朱雀の公演、そして劇団☆新感線への兄弟揃っての出演。
 ブログを遡って貰えればよく分かると思うのだが、移り気の激しい私にしては珍しく、大学3年生になった今も太一さんを応援していたし、劇団☆新感線も定期的に見に行っていた。
 夢のようだと思った。劇団朱雀「祭宴」初日、亀有に向かう電車の中で天號星の制作が発表されて心の中で今じゃねぇ~~~!!と絶叫した。興奮と緊張にビックニュースが綯い交ぜになって、吐きそうになったのを覚えている。
 「祭宴」は、忘れられない公演になった。
 2回目のはずなのに、なにもかもが衝撃的で、暫く朱雀の話しかできないオタクが出来上がった位には本当によかったんですよね……。未だによかったと最高だったしか言葉が出てこない。どうしよう。主演の女とBONBON GiRLは未だにSpotifyでよく再生しては、思い出してひとりで勝手に興奮している。え、怖。

 そして2023年9月14日。劇団☆新感線「天號星」初日。

   

 私は新宿にいた。あの時、クリスマスプレゼントでどうにかチケットを手にしていた私は、今回自力で3枚のチケットを持っていた。とはいえ1枚はヤングですが。
 新感線の初日に入ったのはこれが初めてだった。ずっと死にそうで、私を新感線に引きずり込んだ友人にLINEをしたり、全然関係無いインスタライブを見たりしていた。もうすっかり聴き慣れた音楽が聞こえて、ブザーが鳴って、幕が上がる。そこからはもう、あっという間だった。
 まだ初日開けて間もないから内容は伏せますが、この話だけさせてください。
 本編ラスト。鳥肌が立った。一幕のラストがぶわっと蘇ってきて、涙が出た。人は興奮で泣くんだなと他人事のように思った。私は、この瞬間のためにこの人に出会ったのかもしれないと本気でそう思った。それくらい、本編ラストの画は強烈だった。早乙女太一さん、ありがとう。劇団☆新感線、ありがとう。

 2023年は早乙女太一さんの現場が、しかも早乙女友貴さんと二人揃った現場が多くて、それも運良く初日をご用意してもらうことが多かった。
 正直な話、私は「祭宴」初日前日も、「天號星」初日前日も、遠足の前日の小学生みたいに興奮してしまって寝れなくて、超寝不足で行くことになり、午前中のあれこれがままならなかった。けれどそれくらい、今になっても新鮮などきどきを与えて貰っているというのはすごく幸せなことだなと思う。
 2023年は、私にとってすごく意味深い年になったなぁ……と思ったところにバースデーイベントが発表されて、これは太一さんご本人に思いの丈を伝えるチャーンス!と思ったのですが。見事自分の誕生日前日だったため、最後にU20使っとこ~と思ってスリル・ミーを取った日で、オタクは見事に撃沈しました。こういうところ本当に残念なオタクなんだよな。

 長々と自語り失礼しました。私の自語りは嫌いでも「天號星」は死ぬほど面白いので是非見てください!