信仰がなくては、悪意に勝つことは出来ない

アイドルと音楽と演劇が好きな人の闇鍋ブログ

舞台刀剣乱舞 悲伝 円盤を鑑賞した話

円盤欲しい…末満健一さんが演出した三津谷亮見たい…円盤くそ高い…と、ことある事に何ヶ月か呟き続けていた結果。

本拠地のオタクが冬休みに合わせてディレクターズカットまで合わせて円盤4枚貸してくれまして(号泣)
ほんと足向けて寝れない。ありがとうございます。私の年末年始は涙涙涙でした。

そして大学生になったら!!バイトできるようになったら!!絶対買う!!永遠にリピりたい円盤すぎた!!!!!(絶叫)

本当に貸してくれてありがとうございました…



って本題はそこじゃなくて!!!(笑)

末満健一さんの脚本なんだから内容が最高なのは当たり前なんですけど、三津谷亮さんが!!三津谷亮さんがめちゃくちゃよかった!!!
本編、メイキング、ディレクターズカット含め本当に最高だった!!!

ということで作品の感想はそれこそ円盤じゃなく生で見たいろんな人がまとめてると思うので、私は三津谷亮さん中心に感想をまとめていこうかと思います。もちろん、ほかのキャストさんの話も、作品全体の話もしてます(笑)

えーっとちなみに私の刀ステ遍歴としましては初演と義伝のみです、再演とジョ伝は見てません、今作骨喰推しなのに。
まぁ筋の話はそこまでしないからあんまり関係ないかもしれないけど(笑)


骨喰藤四郎は今作の歴史パート(って言ったらいいのかな?)を担うような存在かなぁと思いました。初演の時に織田刀たちが抱えていた苦悩を、今回は彼と大般若長光の2人が引き受けたようなイメージ。

そしてその中でも、苦悩していたのは骨喰藤四郎だったかなぁと。織田刀とはまた違う苦悩でしたけどね。彼の苦悩は記憶が無い、覚えていないってことだったから。

そんなこんなで骨喰藤四郎は今回、ステージ上で1人でいたり、数人で話すようなシーンが多いように感じました。
しかもどのシーンもすごく丁寧に演じられてるからほんと…見てて飽きなくて…。


印象的だったのは、1幕後半、本丸襲撃直前の鶯丸との二人きりのシーン、2幕前半の大般若長光三日月宗近との二条の桜のシーン、2幕中盤の義輝の介錯のシーン。


とりあえず順番に追おうと思うんですけど、まず、鶯丸とのシーン。

すごく見てて気持ちの良いシーンだなぁと思いました。
鶯丸が気持ちを見透かしてるって言ったら、言い過ぎだと思うんだけど、骨喰の気持ちを察した上でわざと明るく話してるんだろうなぁと。

これは私の勝手なフィルターかもしれないけど、役者間の気持ちのやり取りがすごくスムーズにできてる気がして、骨喰のセリフのタイミングとかちゃんと骨喰藤四郎の口から出てくるまで待ってる鶯丸がすごく好きでした。

わかんない、ここはかなりフィルターかかってると思う‪(笑)
くそ単純に三津谷亮さんと前山剛久さんが舞台上に二人きりでやり取りをするシーンがあるってこれだけで最高でした!!!!!


次!二条の桜のシーン。

ここのためにこのブログ書こうと思ったと言っても過言ではないです。というかほぼほぼここの話が書きたいからこのブログ書くことにしました、あとふたつはおまけ!!(おいこら)

このシーン本当に好きで、もう5回くらい見てるし永遠に見れると思ってます。

私初めてこのシーン見た時に理由もなくボロボロ泣いちゃったんですよ。何に泣いたか記憶になくて、強いて言うなら骨喰藤四郎の声がいろんな感情と一緒になって流れ込んできて、それで涙が止まらなくなっちゃった感じ。
そんなの経験したことなかったから、本当にびっくりしました。骨喰が口を開く度に泣いてました。単なるやばい奴とか言わないで。

そんなこんなで初回は泣いちゃったから全然細かく見れてなかったんだけど見直したらこのシーンすごくて…!!

正直ここは私が拙い言葉で書いてしまっていいのかわからないし、とりあえず見てくださいって言いたいんだけど、そんなこと言い出してしまったら本末転倒なので書きます。

書き起こしとかじゃないからセリフが曖昧なのはご了承ください。


そもそも、1幕序盤の大般若長光と二人きりのシーンの時に三日月宗近の名前が出てくるんですけど、その時骨喰は三日月の話になると目を輝かせるんですよね、気になって仕方ないと言わんばかりに。
最初から骨喰は三日月のことが気になってたのかって後々見直して気づきました。その理由がなんなのか、ただ自分の過去を知っている存在だからなのか、それとももっとそれ以上の何か理由があるのかはよくわかんないけど。

で、話は戻って二条の桜のシーンなんですけど。
最初は三日月宗近、結構骨喰に冷たいんですよね、聞きたいことがあるから俺を追いかけてきたんだろ、みたいな。そこには、これまでの円環の中でいろんな結末を知っているからこそ巻き込みたくないみたいな気持ちがあるのかもしれないけど。

そんな三日月がすこし変わるのが、骨喰の「悲しい目をしていた、だから放っておけなかった」のところだと思っていて。見てるこっちは骨喰が泣きそうな目をしながら話すからお前がだよ!!!って言いたくなったんだけど。
三日月宗近は何度も円環の中で骨喰藤四郎とこのやり取りをしているはずなのに、ここで少し驚いたような顔をするんですよね。その後いつもと同じように笑う。

何がすごいってこの2人の感情の流れが声のトーンとか、表情とかで分かってしまうこと。
みっちゃんも拡樹くんも目の演技がすごい上手いからなんなら目元見てるだけでなんとなく分かる。恐ろしい。

このやり取りがあってからの、骨喰の「なぜ燭台切光忠を切った、どうして」って、三日月を責めるつもりは少しもなくて、三日月もそれが分かったからなのか、その前に言うつもりは無いみたいな事を言ったのに、言葉を選びながら答えられる範囲で答えてくれる。骨喰の心配を取り除くみたいだなぁって見てて思いました。

で、この舞台に上がってからのやり取りの骨喰というか三津谷亮さんの目の演技がまたすごくてですね…。
骨喰は口数が少ないし表情も乏しいんだけど、その分伝えたいこと全部目で伝えてくる。川上くんが以前インタビューで三津谷さんの芝居は目から伝わってくるって言ってたけど、ほんとにそうなんですよね…あれはすごい…あんなの見たことないもん。

私ここすごい不思議なんですけど、骨喰が「〜、この歴史をどれだけ繰り返してきたんだ、? 」って三日月のこと抱きしめるじゃないですか。あれどこでわかったんです?過去と未来でのセリフ?だとしたら骨喰藤四郎めちゃくちゃ頭いいしめちゃくちゃ察し良くない??()

ここのセリフも言いながら骨喰涙声なのがずるい。私が泣く(え)また、1回セリフをきったときにぐって抱きしめ直すんですよ…それが…もう…切なくて…!!
この時の三日月の表情見せろー!!って何度見ても思うんですけど、あの躊躇いがちに添えられた手でなんとなくまた驚いてるんだろうなぁっていうのが分かって好きです。

で、離れたあとここで初めてちゃんと骨喰の問いに答えるんですよね、骨喰の目を見て、少し笑って。
「この二条の桜は、何度見ても美しいな」って。
問の答えとして綺麗すぎるしおしゃれすぎるし、それを聞いた骨喰が目いっぱいに涙を貯めるのが本当に好きです。

いっっつも思うけどその後義輝来て抜刀してとかそんな切り替え早くないから。いつも置いてかれるか一時停止します。

このシーンの三日月宗近と骨喰藤四郎の最後のやりとりが、ここまでを受けて少しずつ変わった二人の関係性というか、三日月宗近が骨喰藤四郎に少し寄せた信頼みたいなものを象徴しているような、そんな気がしてすごく好きです。

あと単純に照明がめちゃくちゃ綺麗でうっわ生で見たかった…ってものすごく思ったシーンでした。本当に綺麗だった。1回全景でここ見てください。

ここのシーンの全体の感想として、骨喰が悲しむことを諦めてしまった三日月の分まで悲しんでいるような気がして、それが辛くて…。

本丸の誰にも本当のことを言わなかった三日月宗近が、骨喰と大般若にだけ、色々なことを隠しながらではあるけど、ちゃんと言葉にして教えてくれたというか、誰かの代わりみたいに誰よりも辛そうな顔をする骨喰藤四郎とちゃんと向き合ってくれたのが本当に好きでした。

すごく繊細で細かくて丁寧なシーンだけど、作り込まれてるシーン、とは少し違う気がしていて。
三津谷亮さんだったから、しかも相手が鈴木拡樹さんだったから、このシーンは成立したんだろうなぁとすごく思います。

そういう細かいこと抜きにしても、初め、それこそ出方によっては自分に刃を向けてもおなしくないような態度だった三日月を、受け入れて共感して、抱きしめる骨喰がとても美しく見えました。
見ててめちゃくちゃ辛かったけどね!!!!!

派手なシーンではないけれど、悲伝のなかで1番好きなシーンを聞かれたら私はここを答えます。結局このあとのシーンで三日月は骨喰たちと別れてしまってそれっきりになってしまうから、骨喰の願いは叶わないんだけどね。それがまた切なくて苦しくて、どうしようもなく好きです。


…二条の桜なっが(笑)
最後!義輝介錯のシーン!!

でも正直ここは言語化するのが難しくて、とりあえず見てくれ!!!ってシーンです。

三津谷亮さん本領発揮感。もう頭から怪しいんだけどお前が忘れても俺が覚えているって義輝に言われて涙腺決壊しちゃって。
だから大般若の代わろうか?って声掛けの真実味がすごいし、それを断わる骨喰に断ると思ったよ…と思いながら崩れ落ちた記憶があります。

義輝を斬った後、なんならラストシーンの荒牧くんより泣いてるの思います。肩震わせて涙ボロボロ流して、嗚咽でセリフ怪しいレベルなんだけど、骨喰を笑えないくらいを私も泣いてました。

ドキュメンタリーでこのシーンのあと、捌けてきて涙を拭うみっちゃんが映ってて、それでまた泣きました。

末満さんが何よりも感情を優先する役者なんて言ってたけど、末満さんが言ってる意味が分かるというか分からなくてもダイレクトに伝わってくるってシーンだと思います。あれは見てる三津谷亮のオタクが辛い。



はいっ!とまぁこんな感じです!!
つかほとんど二条の桜でしたね。どんだけ好きなんだよってね。自分でも思います(笑)

あと演技の話じゃないんだけど、させて欲しいのが殺陣とダンスの話。


ダンスは当たり前だけど全員本業じゃないから上手い人とそうじゃない人がいるし、上手かろうが下手かろうが立ち位置には影響してこないんですけど、ずーっと左端で踊ってる三津谷亮さんマジで綺麗だからみんな見てほしい。

一輪車の世界大会で優勝してるのはもう有名な話かもしれませんが、三津谷亮さん昔クラシックバレエも習ってらっしゃったらしく。
そのせいで指先まで綺麗だし、体の使い方に慣れてるんですよね。
綺麗すぎて永遠に見てられます。ほんとに。

個人的に好きなのはOPの飛びながら回る振りです。メイキングで舞台袖にカメラがある時にちょうどその振りで三津谷亮さんがカメラの目の前で踊ってて、綺麗すぎて3回くらい戻しました。

踊ってるの見るの好きな人は絶対見てて楽しいと思うのでぜひ。
あとメイキングの時、EDの振り確認してる時に少し抜き気味に踊ってるのが好きです。慣れてる人がやるやつやー!!ってなりました(笑)


あと殺陣の話。
みっちゃん指先まで本当に綺麗なのと、動けるから、かなりそれを意識した殺陣を付けてもらったのかなぁーと思ったりしました。
色んな技組み込んでもらってたし、何より綺麗だった…!!どれ見ても踊ってるみたいで見てて楽しかったです。あと大きいアクションが入るせいかそんなに速くないから見やすかったし。
とにかく、めちゃくちゃ好みでした!!(笑)



ここまでまぁ見事に三津谷亮さんの話しかしてませんが(笑)

刀ステ悲伝を見た以上触れないのはありえないか…ってことで。一応触れます。

最後の三日月と山姥切の殺陣。いや、あんなん何回見ても涙で霞んでまともに見れねぇよって話なんですけど。

荒牧くんが疲れちゃうから泣きたくないんだけど泣いちゃうって苦笑いしてたりもしたけど、感情が爆発した状態で殺陣してるから見てるこっちが怖くて。
1cmズレるだけで怪我しそうな殺陣なのによくこのスピードでこの荒さでやるなぁと思ってみてました。

でもほんと阿吽の呼吸って単語がぴったりで。圧倒的な練習量とお互いへの信頼が物を言うなぁ…と思いました。

最初に千秋楽見てあとから通常の方見たんですけど、通常のをずっと見てたオタクが千秋楽のあの殺陣みたら寿命縮みますね…。
通常の方見てから戻った時震えました。あれ怖すぎるし、スゴすぎるしほんと…!!降ってこい語彙力!!!(笑)

どれだけ円環の中で回り続けても、どれだけ辛い結末を繰り返しても、いつか山姥切がこの円環を終わらせてくれるんじゃないかと、結末までわかっているのにどこか期待して最後の場所に来る三日月宗近に、深すぎる山姥切への愛と信頼を見た気がしてすごく苦しかったです。

千秋楽、あそこで山姥切が勝ったことで三日月宗近が救われたならいいんだけど、どうなんでしょうね。

個人的に何度見ても辛くなるのが、三日月がまた手合わせをしたいって言う時に、三日月はまた円環の始まりに立つわけだから叶う願いだけど、山姥切はもう二度と会えないかもしれないわけで、そんな人の前でその願い残して消えます???って思ってしまって。

あとこれ全景見て初めて気づいたんですけど、客席から見てると白い光に包まれた次の瞬間、桜の花吹雪。残して三日月宗近消えちゃうんですね。残るのは花びらだけってそんな儚くて最後まで美しい消え方あります…??

桜の花吹雪が舞い散る中、泣き崩れる山姥切を見ながら脳内で毎度毎度宇多田ヒカル桜流しが流れるので本当に勘弁して欲しいです。



刀ステ新作制作の発表がありましたが、悲伝が出た今何が続くのか分からないし地獄の予感しかしないのは私だけですか?(笑)

なぜ三日月宗近が円環の中を回り続けているのかっていうのが今後の刀ステの軸になるのかなぁと思うんですが、なんというか、土壌が整ってしまった感がありますよね…(笑)

TRUMPシリーズのオタクの感覚で言ってしまえばソフィが誕生した絶望と同じ気持ちなので。
これからあの本丸は、山姥切国広は、三日月宗近を失ったって苦しみを背負いながら進むんだなぁと思うとひでぇ話だなと思います。
末満健一さんっぽいけど!!!(笑)



最後に。
刀剣乱舞4周年おめでとうございます。

2.5次元への偏見をとっぱらってくれたのは刀ステ初演でした。
殺陣の綺麗さとレベルの高さに度肝を抜かれ、末満健一さんの脚本に馬鹿みたいに泣かされたのは今でも忘れられません(笑)

これからも2.5次元舞台を引っ張る作品であってほしいなと思います。

そして、このコンテンツが長く続きますように。



でもチケットの倍率は少し下がっていただけるとありがたいです!!!!!(笑)